大規模停電に遭ったログ
※早々に近隣の実家に避難できたので生活面ではまったく苦労してないです。
※日記として。
※改めて紹介すると千葉県在住、幼稚園児と乳幼児がいます。
台風直撃当日 午前4時
・停電。台風の音がすごすぎて夫婦で起きていた。子供は2名とも寝ていた。
・トイレ水道を確認。今のところ断水は無い。ガスもプロパンなので使える。
・外の電灯は消えていた。念のためブレーカーを落とす。
・東電のサイトの停電情報も(確か)まだ件数が少なかったので、当初はこの区画だけで今日中には直るだろうと思っていた。
・この家は台風や大雪で何度も一時停電しているため、落ち着いて行動できた。
・とりあえずUSB充電式のLEDナイトライトを点ける。夜中のお世話用に買っていたもの。光がやわらかく、でこぴんで点く。これだけでやたら安心する。しかしUSB充電のため、切れたらそこまで。
・家中からライトをかき集める。ミニマグライトひとつ。コールマンのでっかい電池式LEDランタン。同じく電池式のLEDミニランタン(長らくナイトライトにしていたが電池消費が激しいので現役引退)。非常用のハンドル発電ライト(ラジオ付)。物が多すぎる生活はこういう時に役に立つからやめられない。
・あともう1個ミニランタンがあった気がしたけど見つからず。物が多すぎる生活は散らかってて見つからないこともある。
・ライブグッズのペンライトは妊娠出産で長らく使わなかったため電池を抜いていたので使えず。
・ハンドル発電ライトは普段子供のおもちゃにされていたため朝になるまで見つからなかった(実際はちゃんと所定の位置にしまってあったが暗すぎ&ごちゃごちゃしすぎでこう思い込んでいた)。こういう時に困るから非常用品はきちんとしまわないとダメですね。
・電池もかき集める。おもちゃ用にワンセットずつぐらい備蓄されていたのが功を奏す。
・でかいLEDランタンは玄関とトイレに常設。ミニランタンはフックが点いてるのでキッチンなどに吊して使用した。
・命綱、スマホの充電を確認。停電したら嫌だなと思って今夜に限ってしっかり充電していた。正解。夫のスマホは元々バッテリー持ちを重視して選んでいたため余裕そう。
・うちの猫のキャリーケース(通称「魚籠(びく)」)とハーネスを手に取りやすい所に出す。
・乳幼児の今後について話し合う。
・食事面は母乳ミルク混合のため、私の体力が続く限りはいける。普段使っている電気ケトルは使えないが、ガスが使えるのでお湯は作れる。ヤカンを持ってないとこういう時ちょっと困る。でも嵩張るし。
・紙おむつ関連、服、共に余裕あり。おむつは残り1パックが半分切った段階でもう1パック買うことにしていてよかった。
・もしもの時は義実家に避難することも考え、朝5時には起きているはずなので連絡することを決定。
・外はゴウゴウビュウビュウなのになぜか起きない幼稚園児と乳幼児。本能的なもの?
・夫が一度外の様子を見ようとしたが風が強すぎて怖かったのでやめてもらう。
午前5時
・夜明け。明るくなるにつれ窓の外がすごいことになってるのに気づく。風が弱まったので夫が家の周りを見回りに。
・家の前の電線がヤバそうなのを発見。ただコイツ、台風の度にいつも垂れてるのでまだ「いつもの停電か」ぐらいの認識。でも飛んできてる枝やゴミの量がとんでもないので、この辺で嫌な予感がしてくる。
・東電の停電報告用の電話番号にかけるが繋がらない(1回目)
・地震などの際すぐテレビを点けるタイプなので、停電でテレビが点かないだけで情報から遮断されてる感が半端ない。不安。
・ツイッターで「地域名 停電」などで検索。停電、断水、信号ついてない、どこそこの看板が折れてる、など夜明けと共にヤバそうなワードが増えてくる。電池消耗を抑えるためほどほどに。
・朝になり皆が起床しSNSに投稿を始めたので、停電がこの地域だけじゃなく千葉全域に及んでいるらしいことを知る。
・近所の夫実家に連絡。「一部の屋根が飛んだ」など被害はあったものの、実家エリアは電気も水道も無事と判明。何かあった時は避難させてほしいことを伝える。
・子供が寝てる間に体力温存しようと決め、夫婦揃って就寝。
朝
・乳幼児らが起きたので起床。お世話に支障なし。
・幼稚園から臨時休園のお知らせが来る。被害はこの時点では不明。
・東電の停電報告用の電話番号にかけるが繋がらない(2回目) たれている電線の目の前の家の人が連絡しているのを見かけたため、以降の連絡を勝手に託す。
・家の前の道路を車が通行しはじめる。Uターンしてこないので実家までの道は塞がっていないのだろうと推測する。
・日が昇り、じわじわと暑くなってきた。昼には乳幼児が我慢できなくなりそうなので実家への避難を決める。
・車での避難に先駆けて、夫が道路の様子を見に行く。
・その間に荷物をまとめる。とにかくいつ復旧するか不明だったがすぐ行き来できる距離なので、家族全員の一日分の衣服、乳幼児のお世話セット、幼児の持って行きたがったおもちゃやぬいぐるみ(厳選すべきだが精神安定上恐らく必須)、各種充電器、タブレット、バウンサーなどを纏める。
・お世話セット内訳:紙おむつ全部、おしり拭き、おしりシャワー、お風呂セット(泡ソープ、沐浴シート、たらい)、衣服ありったけ、哺乳瓶、粉ミルク(スティックタイプ)、缶ミルク
・夫帰宅。実家までの道路は塞がっていないが信号がついていない。家の近くの道が倒木で塞がっていたので退かすのを手伝ってきた(チェーンソーを持っている民間の方がいたそうです)、など。
・停電時に毎回見ている東電のサイトにてえらい件数が停電していることを知り、少なくともウチの地域は後回しにされそうだなと思う。
・昼を前にして室内がいよいよ暑く。乳幼児の機嫌が無条件に悪くなってきたため限界を感じ、ついに実家への移動を決意。
・うちの猫は移動に弱く(避妊手術の入院時に飲まず食わずトイレもせずだった)、避難したら逆に体調を壊しそうだったので置いていくことに。玄関近辺は涼しいので大丈夫だろう。
・しかし停電火災が怖かったため、朝夕に様子を見に行くことを決定。うちはブレーカーを落としていても近隣がそうとは限らない。
@no_tl 朝4時から停電。水道ガスは使えたがクーラー扇風機が使えず、日が高くなるにつれ新生児の機嫌が地獄に。夫実家が停電を免れていたので避難。ほぼ完母の混合だが液体缶ミルクを試しに買ってあったので、哺乳瓶と缶だけで荷物が済んで感動。道中の信号は止まってて交差点怖すぎた。#2019Aug_baby
— タマ (@super_tentsuku) September 9, 2019
昼~就寝
・車で移動。道中の大きい交差点の信号が点いておらず、全車フィーリングだけで通行している。元々この辺の人たちは運転が荒いというか適当なので怖すぎ。
・以降は交差点を避け、元々信号のない細い道を使うことに。
・実家周辺に近づくと信号も復活。やはり義実家周辺は停電していなかった。数分しかかからない距離なのにこの差。
・ 義母さんがコンビニ(停電なし)に昼調達へ行ってきてくれたが弁当類がなくなる寸前。おにぎりサンドイッチ系はすでに全滅。
・部屋を二階に確保していただいたが、手洗いなどの都合で赤子は居間のバウンサーと座布団がメインスペースに。
・やっとテレビが見れた! すごい安心感。
・送電線の鉄塔が倒れていることをこの辺りで知り、これは長くなりそうだと思う。
・世話でバタバタしてる間にすぐ夕方に。電灯が点かないので日が暮れる前に一度様子を見に行ってもらうため夫を見送る。
・朝の反省を生かし、信号のない道を回って行ったらしい。
・前述の通り、避難時はここまで長引くと思っておらず、後から鉄塔折れなどを知ったので沐浴用品は持ってきていなかった。なのでここで取りに行った。
・持って行けるサイズじゃないので避難用品のまとめからは割愛したが、赤子の布団(昼寝用に使っていた長座布団)もここで運搬。夫はベルト2本とビニールひもで把手を作って運んでいた。
・冷蔵庫が限界なので冷凍庫から冷凍たこ焼きなど大丈夫そうなものを救出。
・猫は元気。むしろ赤子がいないのでのびのびしていたらしい。
・家にあった各種LEDランタンの中で、現役引退してたナイトライトが電池式で軽くて小さいため一時帰宅で部屋の様子を見る際に使用し、そのまま避難先に持って帰って夜間授乳業務に付き合ってもらった。
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翌10日
・起床。
・幼稚園からメール。引き続き休園のお知らせ。
・なんとこの日は一ヶ月検診だった。かかりつけの病院がやっているか不安だったが電話での問い合わせは気が引けたので、近いこともあって直接出向いて確認することに。
・朝食後、病院へ。停電なし。冷房もキンキン。私と乳幼児だけ降りてそのまま受診。週明けのため混んでいた。
・待っている間、同じぐらいの赤ちゃんを連れていた初対面のお母さんと少し話す。停電しているが何とかやっているそうだ。昼だけでも家に涼みに、とか喉元まで出たが私一人で判断できる話じゃないので言えなかった……。私はなんて恵まれた環境に避難できているんだ、と無意味な罪悪感。
・後で別記事にしますが、実はこの時「生後一ヶ月の乳幼児の保険証がまだ申請できてない」ということに気づきます(現在は発行されています)。台風関係ないところで財布とメンタルが死ぬ。
病院にくると赤子めっちゃ寝るから病院から出たくない わたしもねむい ねたい ねる#2019Aug_baby
— タマ (@super_tentsuku) September 10, 2019
@no_tl 停電復旧せず。何不自由ない環境に避難できているので赤子も上の子も健康ですが、産後のメンタル不調の波が来てて「私だけこんな恵まれた環境にいていいのか」と自己嫌悪。でも家を避難所にするのは無理あるし、それは行政の役目だし、まず自分の赤子を見ろって話なんたけど…#2019Aug_baby
— タマ (@super_tentsuku) September 11, 2019
・昼に帰宅。
・コンビニは食品系が全滅。飲み物とお菓子類はある状態。
・スーパーは食材など普通に入荷しているが弁当系は全滅。やはり水道とガスが死んでると料理できないからだろうか。冷蔵庫もだめだから生鮮食品は買えないし。
・おかずや惣菜の類いはあったらしく、義母さんがうなぎやマグロを買ってくる。普段より豪勢な食卓になってしまった……。
・どうでもいいがこの時、うなぎの骨が刺さって抜けなくて一週間ぐらい四苦八苦してました。そのうち忘れましたが喉風邪を引いたらその箇所が傷になっていたのか痛みました。踏んだり蹴ったり。
・夕方、たしかこの辺りで「今日中には復旧させる」という話が流れてくる。もう18時ですけど? 体感として絶対無理と思うが、そう言うならそのつもりで予定を組まなくてはいけない。
・幼稚園からの連絡も「今日中って言ってますけど…また明日メールします」みたいなテンション。
・日暮れ前、家に見回りに行くがもちろん復旧してない。猫は元気。
・夜、いろいろと検索していると、日中は熱いので大型ショッピングモールで涼んでいたという話が多かった。
・日付が変わる。窓の外を見るも真っ暗。今日中の復旧とは。
11日
・朝、「10日中に千葉全域はやっぱり無理でした」「一週間ぐらい続くかも」という発表。そうですよね。
・幼稚園はなんと電力復旧。実家と幼稚園の真ん中に自宅があるため、電力復旧を期待して朝の見回りに行ってもらうが、復旧ならず。
・違う場所でも道路を挟んで反対側は信号がついているなど、停電箇所と復旧箇所がまだら状になっていた。
・幼稚園児に登園するか尋ねるが、嫌がったのでお休みに。この辺りでさすがに疲れが見え始める。
・行政による食料品や飲料水の配布などは10日から行われていたが、携帯充電器やブルーシートなどライフライン以外の配布はこの辺りから開始。
・元々、災害時の連絡がくるメルマガに登録していたのでこの手の情報がガンガン来ていたが、登録してない人はどうしていたんだろうか。
・携帯電話の中継局がやられている地域の知人が、電波が入る地域にこないと災害メールが受信できないという話をしていた。
・ちなみにブルーシートは配布先に出向いたらすでに終了していたのでamazonで注文した。(後で知ったが、これは個人配送で救援物資輸送を圧迫するかなりの悪手。すみませんでした)(しかも近所の量販店にまだ在庫あったと人づてに聞く。本当にすみませんでした)
・この辺りになるともう何も覚えてない。
12日
自宅の停電が復旧! 他の地域の方も早く復旧しますように#2019Aug_baby
— タマ (@super_tentsuku) September 11, 2019
・朝の見回りで復旧を確認。
・とは言え、帰っても冷蔵庫の掃除(すでに異臭がしている)をしなくてはならず食材もないため、この日の夕食までお世話になることにする。
・園児が幼稚園に行きたがったため、登園。
・この隙に夫だけ帰宅、電子機器の点検と冷蔵庫を清掃。なんか全体的に調子が悪かったのですが、しばらくしたら調子が出た模様。
・この数日間、ゴミ収集車は毎日来てくれていたようです。本当にお疲れ様でした。
・ねこ元気
その後
・帰ってきた途端に全員、風邪をひき体調を崩す。
・数日後に幼稚園の他のお母さんと話す機会があったが、まだ停電している人もいれば最初から一回も停電していない人ももちろん居て、なんでこんなにばらつくんだろうか。
・「電池式LEDミニランタン」「地域行政の災害連絡メール」「Twitterにて地域名つきで情報を共有してくださっていた方」は本当に助かりました。
・東京電力の方、関連会社の方、行政の方、自衛隊の方。町中でたくさん見かけました。ありがとうございました。もちろんゴミ収集車の方々も。お疲れ様でした。
・あとは思い出したら。