人生ログ

育児のログとか考えたことをとりとめもなく。 ※個人の経過や結果のメモであり、ちゃんとした医療情報ではないので色々な責任はとれません

胆のうを切除してきた

タイトル通り、胆のうを切除してきた。

 

基本情報

女性、30代、発症時の体重55kg、経産婦。

 

なにが原因か

わからない。

一般的には「肥満、女性、経産婦」がなりやすく、油ものの採りすぎ、不規則な食生活、体重の急激な増減、などが原因らしい。そうなると思い当たる節はたくさんある。

・子供のころから、油ものは食事中に吐き気や頭痛、その後に消化不良を起こすことが多く、得意ではなかった。

・しかし結婚後に油ものが食卓に上がる頻度が爆発的に増えた。

・そのため太りだし(65kg前後)、ダイエットと節約のために食事を抜いたり抜かなかったりした。

・妊娠出産は2回経験したが、毎回つわりでの体重減少が-10~13キロほどあった。

 

症状はあったか

ストレスが溜まったり油ものを採ると胸やけや胃痛を起こしやすく、たまに胃薬を飲んでも効かない時があり、寝てても起きるほどの痛みで眠れないことが何度かあった。(胆石発作の場合、胃薬は効かない)

特に油ものでなくても食事直後(もしくは食事中)に腹痛、消化不良を起こす。

疲れが溜まると39~40度の発熱を起こす。

満腹になるまで食べると右側の肋骨の下側に疼くような痛みが出る。

 

いつ判明したか

妊娠中期に39~40度の発熱があり、水分を採っても吐くようになってしまったため、かかりつけの産科へ。血液検査で内臓の炎症が疑われる、胆石の場合がよくあるとのことでエコーを右肋骨下にあてた所、胆石らしき影を発見。かかりつけの病院へ紹介状をいただく。

病院でもエコーを当て、胆石で確定。妊娠中であり、強い発作もないことから出産後に授乳などが落ち着いてからの手術を勧められ、大病院への紹介状をいただく。

その後妊娠出産。1歳になり授乳を終えたところで大病院へ。

(この時点で紹介状をいただいてから約1年が経っており、「紹介状 期限」で検索して不安になったりしたが、実際の大病院では特にお咎めなしだった。おそらく紹介状の中身がこれまでの経緯と「出産後落ち着いたら手術」という内容だけだったたからだろう。無効だった人は「一緒に入っていたレントゲン、胃カメラなどの結果が古すぎる」等でダメだったのではないか。)

 

事前検査

胃カメラ、大腸カメラ、レントゲン、CT、腹部のMRI。すべて初体験。

MRI以外は当日朝食抜きや前日夕食から絶飲食など飲食制限あり。

胃カメラはキツかったが先生がうまくてすぐ終わった。いかに意識を喉ではなく遠くへ飛ばせるかが重要。壁に猫のポスターが貼ってあったので「わ~~~猫かわいい~~」ってしてた。

大腸カメラは事前の水を飲むのも辛かった(元々水分取るのが苦手)が2日前から食事を大腸検査食に切り替えていたため、規定量だけで綺麗になって助かった。本番のカメラは便通の時の鈍痛が無限に続き、非常に疲れた。気づいたら気絶して寝てたし、1時間経ってた。

若干パニックになりやすいためMRIは不安だったが、腹部のみのため検査機器の奥までは入らず、そこまで圧迫感は感じなかった。鼻先ぐらいまで来るかと思ったがもっと広かった。むしろCTの造影剤の方が息苦しくなってしまいキツかった。

検査の結果、他の部位はすべて異常なし。胃も腸も綺麗だった。

入院の日程が決まる。腹腔鏡下手術(状態が悪ければ開腹の可能性あり)で5日間。緊急性がないため、流行り病(検索妨害になりそうなので伏せ)の影響や急患があれば日程が動く場合もあると伝えられた。次回出産への影響も先生に尋ねたが、開腹でなければ影響はないそうだ。

ウルソが処方され、入院まで服薬する。

 

入院準備

・限度額適用認定証の発行を勧められる。これは「高額療養費制度」を事前申請で先払いしてくれる認定証。各保険機関に電話で発行を頼む必要があるが、これにより窓口での支払いは6万円ちょっとで済んだ。認定証がなくても最終的にはこの額になるんだけど、病院的には発行してほしそうだった。発効した月にしか適応されないので、手術日が決まってから発行する必要があるし、延期で月を跨いだ場合は発行しなおしになるので各保健機関に相談すること。

・・(追記)2022年現在、病院によっては「個人が認定証を発行しなくても病院側がオンラインで確認してくれる」制度を導入しているので要確認。別件で入院時は発行しなくても済んだ。

・・余談だが「高額療養費制度」と「医療費控除」は別なのをここまで知らなかった。

・病院から言われた物を一通り揃える。お見舞い禁止で物の受け渡しにも制限があるため、洗濯物のやり取りなどがしにくくなっていて、レンタルを勧められる。

・パジャマのみレンタルにした。

・T字帯(院内売店)とうがい受け(100均)は購入したがレンタルでよかったかな。

・ボディソープ、シャンプーはせっかくなので高いやつのお試しパックを買った。薄いし。実際、入浴できたのは2回だけだったのでこれでよかった。

・サボリーノの朝洗顔マスクを持っていったらとても気分転換できて良かった。特に手術翌日は絶対安静で洗顔もできないのでさっぱりして最高だった。

・ヘアバンドがないと前髪がベタベタしてストレスがすごかった。眼鏡拭きもめちゃくちゃ使った。

・リップクリームはレブロンのシュガースクラブを持って行った。おやつ感覚で塗れてよかった(?)。絶食時に気がまぎれる。その後も酸素吸入で唇カッピカピになったので必要だった。

・全身用のボディシート。入浴できないときはおしぼりがもらえたが、起床直後や寝る前など好きなタイミングで拭けてよかった。

・シートといえば歯磨きシートも安静時に良かった。

・デリケートゾーンシートは病院にはウォシュレットがあったので要らなかったかもしれないけど、家にはウォシュレットないので帰ってから使った。手術直後はやっぱりちょっとお腹が安定しない。

・延長コードとイヤホンは必須。イヤホンのイヤーパッドも外れてなくしやすいので予備を持って行った。

・コップやタンブラーはペットボトル飲料で代用したので使わず。洗うのめんどくさかったし。

・カーディガン便利。ポケットあるとさらに便利。ロングだとパジャマ隠れていいけど点滴つけたままのトイレとかで取り回しがちょっと面倒。

ダイソースマホネックスタンド、最高だったけどちょっと恥ずかしかった。

・Switch持ってったけどやってる暇なかった。盗難も気になったし貴重品ロッカーには入らないしで持ってかない方がよかった。

・家は夫のワンオペになるのでその準備もしていった。家事能力は私より高いので心配してませんでしたが、消耗品を1ストック余計に買って買い出しにいかなくても済むようにした。

 

腹腔鏡下手術

入院初日は尿検査血液検査だけしてゴロゴロして過ごす。入浴はこの後しばらくできないため念入りに洗う。

当日は朝から絶食。昼過ぎに手術。全身麻酔は初めてだったが、血糖値が爆上がりした時のあの眠気にそっくりで笑いそうになった瞬間に寝て、声かけられたら終わってた。すごい。

普段やばい思考をしているので麻酔時のたわ言が怖かったけど「(もらった胆石を)赤ちゃんが食べないようにしないと…」しか言わなかった。すごいまともな発言しててビビった。なんなら手術前に寝言用のレコーダーアプリを作動させて部屋を出たんだけど(やりすぎ)、その後も意識はハッキリしてて失言はなかった。

 

術後

点滴、酸素吸入、導尿、血栓対策のふくらはぎマッサージ機のフル装備で安静。翌日朝まで絶飲食。点滴されてて喉は乾かないんだけど張り付く感じが嫌だった。

夜はさすがに痛くて何度か起きる。仰向けで寝すぎて背中まで痛くなって辛かった。寝返りするのも必至だしちょっとしか持たない。でも出産の諸々より楽なのでどうにかして寝る。

手術翌日、入院三日目。導尿と血栓対策が外れ、朝食が出る。おかゆと焼き魚がこんな美味しいことあるかと思った。朝食のせいかふらつくため車椅子で移動しレントゲンを撮影。その後は落ち着いたので点滴棒を押してトイレなど自力で移動を始める。痛いがやはり出産よりマシ。手術後初めての排便があったがほぼ粘液。色に異常(赤や黒)がないなら大丈夫とのこと。

四日目、点滴が外れる。廊下を歩く→ベッドに戻って休憩、を繰り返すうちにすぐ日が暮れる。便はゆるい。この日にやっと入浴許可が出る。翌日朝の血液検査で異常がなければ退院になる。

五日目朝、血液検査。異常なしで退院。入浴は一週間後までシャワーのみ。傷跡が残りにくくなるシリコンパッド(「レディケア」3センチの腹腔鏡下手術用)を院内売店で購入して帰宅。

マスクは全日装着。ベッドでもつけるように言われる。寝る時は外してた。ベッドにいるときはウレタン素材でも許容してもらえたが、院内を行き来する場合は不織布をお願いされた。

 

 

退院後

一週間後、経過観察と取れた胆のうの病理検査の結果を聞きに行く。

糸は吸収されるタイプなので抜糸はなし。

結石は黒色で直径1センチ前後のものが十数個あり、カルテには「慢性的に炎症」の文字があった。

血液検査など他も異常なしなので今後の通院の必要もなし。薬もなし。湯舟、プールOK。

食事は普通に取る。もちろん胆石発作は出ない。食事直後に胃が軽くて驚く。家で作る小さな唐揚げも5個食べればもたれていたが見事に何も起きない。すごい。

腹痛はあったりなかったり。手術の影響というより食生活が荒れれば順当に荒れる感じ。特別悪くなった感じはしない。

 

感想

外出や年末年始に発作を心配しながら過ごすのが嫌になっていたので切って良かった。もう少し経ったらピザも食べたい。

 

(追記)一年経った

ピザなんか余裕。
半年くらいで勇気出して天丼食べたけどな~~~~んにもならなかった最高。
よく聞く「慢性的な下痢」もなし(元々生理前後でゆるくなる体質ではある)。
傷はわりと残ってる。というか糸の塊がまだある。大丈夫か?
痕は年齢的にも消えないかもなぁと思うけど、まあ腹出す服なんか着ないしいいか。